土砂災害特別警戒区域
ところが、この土地Cは土砂災害特別警戒区域内にありました。
(画像出典:宇和島市/土砂災害警戒区域及び特別警戒区域、土砂災害危険箇所)
これがかなりの曲者で、すんなりと家が建てられないことがわかりました。
S社の営業マンが関係各所を奔走し、分かったことは、1階を鉄筋コンクリート造にする必要があること、1階の山側には窓を設けないこと、山の斜面との境界線上に擁壁を設置することなどが条件として挙げられました。
こうなると完全に予算オーバーとなり、この土地Cもまた諦めざるを得ませんでした。
土地が決まらないまま建物売買契約
土地の検討を行っている間に、S社との話がどんどん進んでいました。
家の設計図はほぼ決まり、キッチン、トイレ、洗面所、浴室など水周りの設備の選定、太陽光発電システム、エネファームの導入まで決まってしまいました。
私たちは土地が決まらないままどんどん話が進んでいくことに戸惑いましたが、モーレツ営業マンにぐいぐい押されて、気が付けば契約書を交わしていました(^^;
これは2017年4月末のことだったのですが、4月がS社の決算月ということで、翌月以降の契約になると資材の仕入れ値が上がるだの何だので建物の価格が高くなってしまうとかで、かなり急かされた形での契約となりました。
契約金は100万円でした。
その後も、内装やその他設備の選定もかなり急かされる形で進んでおり、これには妻も私もうんざり気味になっていました。
並行して新たに土地探しを始めましたが、立地、面積、価格で折り合うものがなかなか見つかりませんでした。
S社営業マンに最初に候補から外れた隣の隣の学区の土地Dを勧められましたが、広さや価格的にはよくても、やはりどうしても学区を考えるとそこに決めることはできませんでした。
建物の契約解除
建物の図面は、当初隣の学区の100坪整形地Bに合わせて作られていましたが、その後五角形の67坪変形地Cが有力候補地になっても、隣の隣の学区の土地Dが代替候補地になっても、ほとんど変更されることがないこと、土地が決まらないのに内装設備等がどんどん決まっていったり、契約までされられたことに妻も私も不満を覚えていました。
そんな中、最初に見つけた同じ学区の土地Aのことがどうしても忘れらず、S社では建てられなくても他社なら建てられるのではないかと考え、以前住宅展示場巡りで何度か訪れたことのある木造軸組工法のハウスメーカーN社に相談に行ったところ、あっさり建てられることが判明しました!
妻と1日話し合った結果、N社との相談翌日にS社に契約解除を申し出、その日のうちに面談を行い契約解除となりました。
契約書に「土地が決まらない場合は契約を解除できる」(※)という文言があったため、違約金なしで契約解除となり、契約金100万円は手数料を差し引いて返金されました。
2017年5月末のことでした。
(※)普通は土地が決まらないまま建物の契約をすることはないと思うので、契約書にこういう文言があるということは、このハウスメーカーはこういうことを日常茶飯事で行っている可能性があります。
ふり出しに戻る
土地Aは当初予算オーバーだったのですが、建物の価格を抑えることで相殺しようと思いました。
そこでN社を含め、ローコスト住宅ではない中堅どころのハウスメーカー数社に図面や見積書を作成してもらうことにしました。
同時に土地Aを扱っている不動産業者Kに連絡したところ、幸いにもそれまで正式に購入する話がなかったにもかかわらず取り置きしておいてくれたようでした。
そこで、近々ハウスメーカーが決まり次第購入する旨を伝えました。
間一髪滑り込みセーフ
2017年6月下旬、不動産業者Kから進捗状況を問うメールが来ました。
6月末までにハウスメーカーを決めて購入する旨返信し、了承されました。
しかし、ハウスメーカー決定が7月初めにずれ込むことになり、あと1週間くらい待ってもらえないかとK社に伝えたところ、
「二人目のお客さんがいて、ジローさんの動向を見て待ってもらっていたが、あまりにも決まらないので、そっちのお客さんに売ろうと思う。(-。-)y-゜゜゜」
という内容のメールが来ました。
「やべっ!」
仕事中でしたが、速攻で電話し、
「サーセンm(_ _)m、買います!買います!今すぐ買います!!!」
(画像出典:スポニチAnnex/阪神 福留サヨナラ打!クロスプレービデオ判定もセーフでホッ)
間一髪セーフ、ギリギリのところで買うことが出来ました(^^;
2017年6月29日のことでした。
この土地を逃していたら、戸建て計画自体が暗礁に乗り上げ、白紙に戻っていたことでしょう。
ラッキーでした。
その後、7月中旬に土地の売買契約を結び、8月末に決済して正式に我が家の土地となりました。
ハウスメーカーも決定し、9月中旬に契約を結びました。
後日談
だいぶ後になって不動産業者Kから聞いた話です。
私がこの土地AをSUUMOで見つけて問い合わせたのは2017年4月の中旬でしたが、実はその3年前から売りに出していたそうです。
しかし、なかなか買い手が付かないため300万円値下げしたところ、間もなく食い付いてきたのが私だったそうです。
貴重な客だったため、買付証明も出さないのに取り置きしてくれていたということです。
本当にラッキーでした(^^;
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